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授業百景

第二十一景 「水文学」~生活に密着した学問だから、感覚で分かる授業を~ 

2021.01.05

第21回は白木克繁先生の授業特集です!

今回は、白木先生の授業づくりについて教えていただきました!
農学部地域生態システム学科2年生向けの授業「水文学」を取り上げます。

(あだち以下ー)本日はどうぞよろしくお願いいたします。(白木先生以下スペース)よろしくお願いします。


〈プロフィール〉
お名前 白木克繁先生
所属学科 農学部地域生態システム学科
研究室 山地保全学研究室(通称、砂防研究室)
趣味 休日は少年野球のコーチをしています。

水文学=生活に密着した学問
だから、感覚でわかる授業を

―水文学というのはどのような授業なのでしょうか。 水文学はぶっちゃけて言えば、水に関することなんでもです。そのため、それぞれ先生ごとの「水文学」があると思うのですが、私の場合は、水の循環、熱環境、森林の中の水循環を扱っています。これらは、生活に密着したお話です。例えば、水の循環から自然災害について知ること。あるいは、水の循環は熱の循環でもあるので、毎日の天気予報にもつながってきます。
―授業に関してこだわっていることはありますか?  水文学の授業は2004年頃から、一番長く持っている授業なのですが、毎年、ああじゃない、こうじゃないと、自分で作ったテキストを修正しています。
毎年書き換えたいと思う理由は、水文学は生活に密着した学問であるため、授業の中で今年起きた災害や、気候変動など、最近話題になっていることは何が原因なのかを、噛み砕いて説明したいと思うからです。それを説明するには、これやあれも説明しなきゃとなって、毎年書き換えています。

 また、水文学の授業ではなるべく数式を使わないで、感覚として分かってもらえるようにしています。例えば、「潜熱」などイメージのつきにくい言葉も、実は学生が実際の体験で既に知っていることだったりする。テキストにすると分かりにくくなってしまうことがあるから、みんなが経験しているような具体例を挙げて、それを感覚として分かってもらえるように意識しています。

テキストとリアルの橋渡し

―いろいろな工夫をされているのですね!そのような分かりやすい授業を作られているモチベーションは何でしょうか。

 今教えている目の前の学生に、自然災害に対する心構えを直接伝えられることかな。防災教育になるのだけど、防災教育のゴールは、気持ちよく逃げて、生き延びてもらうこと。研究者として、逃げれば助かるのに、逃げずに自然災害で亡くなることはもったいないと思っています。

 そのため、意外と繋がっていないことがある、「知識として知っていること」と「自分の身に起こること」をつなげたいと思っています。
 例えば、斜面が崩れて平らな土地ができるというのは、理科や地理で習っているはずなんだけど、災害が起きるまで、「実際に住んでいるところで土砂災害が起こるとは思っていなかった」となってしまう。テキストに書いてあることとリアルで起きていることが意外とつながっていないところがあるので、そこをつなげたいなと思っています。

白木先生の「授業百景」はここまで!
白木先生の現在に至るまでの経緯、研究への想いについて詳しく知りたい方は「#21「白木克繁先生」~理論の構築とプログラミングは”ものづくり”と同じ~」もあわせてどうぞ!

文章:あだち
インタビュー日:2020年10月5日

※ 授業の形式等はインタビュー当時やアンケートの回答時と変わっている場合があります。何卒ご了承ください。
※インタビューは感染症に配慮して行っております。