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授業百景

# 第十五景 説明するプロですから✨ vol.2

2020.06.10

長澤和夫先生の「授業百景」vol.2です! vol.1はこちら


長澤和夫(ながさわ・かずお)先生
生命工学科

生命工学科に絡めた有機化学

 続いて評価についてですが、期末試験は120点で準備します。これにクイズの平常点を20点ぐらい加算する。だから、全部で140点満点ですよ。だけど、皆がSにならないように、少し難しい問題も混ぜながら準備します。過去問も出回っていると思いますが、60点ぐらいがようやくっていう感じですね笑。

 講義内容で理解したことは、問題を解くことでより理解が深まります。また、よく理解していなかったことも露見します。講義を聞いていて理解したつもりだけど、実際に内容に関する問題を解いてみると、わかっていなかったということはよくありますよね。有機化学も問題を解くことで理解が深まるので、「演習問題や章末問題を解いてみなさい」と学生によく言いますね。
 期末試験はクイズや確認テストからも出しますし、学生にもそれは伝えているので、これらをきちんと復習していれば、及第点だと思います。でも期末試験の点数が悪かった学生さんには、返却されたクイズや小テスト持ってきてもらって、「どうだったの?」と学習状況の確認をすることにしています。

 生命工学科の学生さん達に、有機化学に興味を持ってもらうには少し工夫が必要です。例えば糖類を教えるとき、生命工学科の学生さん達は、糖の構造や反応性に興味持つより、糖由来の疾患である糖尿病の原因や診断方法などに興味を持っています。
 そういう時は、カルボニル化合物とアミンとの反応を復習して、これらに関連する反応を活用して、尿中のグルコースを検出することを反応機構とともに講義します。また、血中のグルコース濃度が高くなるメカニズム(化学反応)を有機化学的に解説して、その反応を抑えることで糖尿病の薬が開発されている、などを関連づけながら講義します。

 生命工学科には、糖尿病の診断方法を開発研究されている先生がいらしたり、創薬研究をされている先生がいらっしゃるので、それらの原理を化学反応のメカニズムの観点から教えます。将来、研究室に入って卒業研究を開始したときにも、これらの理解は十分役に立つと信じています。生命工学科の先生方がご研究されていることを意識的に絡めながら抗議することはしていますね。
―ちなみに、準備されている講義ノートって見ることってできますか? マル秘です笑。見せられません、あまりにも汚くて笑。僕にしか分からないです笑。
―分かりました笑。

Kahoot で楽しみながら復習

―先生方のお話で、自習を促したいというお悩みがあったのですが… 今学期はやらなかったのですが、カフート(Kahoot)って講義にいいかもしれない。カフートは、結構面白いですよ。初めて聞きます?私も他大学の友人から教えてもらいました。ちょっとやってみましょうか。
 カフートって、スマホで検索してもらえます? 出てきました?それを開いて、【Game PIN】に「xxxxxx」と入力してください。

 【Enter】を押して、自分の名前を入力して見てください。講義の時は、学籍番号入れてもらうのですが、今日はお名前でいいです。すると、私のPC画面に【 コーノ 】という名前が見えますね。カフートは、基本的に何人でも参加できます。講義の場合は、70名以上が参加します。ここから問題が始まります。このシリーズの問題は6つ、それぞれ4択です。では、初めてみましょう!
―ひょえー 『キラルリン酸触媒を研究した研究者は?』って、誰でもいいのですが。適当に誰でしょうか?答えは、緑、ちょっと間違えちゃいましたね。
―わー笑。 この音楽が、時々テレビでやっている4択クイズ番組の臨場感を再現しますよね。では次!『PCBと関係のあるキーワードは?』どれ?

【白い変人】【夢の物質】【君と見た光】【星の保養所】

―ふっふっふ笑。じゃあ、【夢の物質】で。 あ!当たりです!
―笑。これは、ざっくりしてますね笑。 次、『DDTの使用が禁止されるきっかけになった書籍のタイトルは?』

―これは【沈黙の春】ですか。 すごいじゃないですか!―他の選択肢に【金麦の夏】ってあったんですけど笑。 選択肢も面白くできます笑。『環境負荷の大きなフェノール合成法は?』

―こんな感じなんですか笑?選択肢に【クメン法】と【イクメン法】が…確かにこれならクメン法を覚えやすいかもしれないです。 次ね、『唯合成反応を短時間で実施可能にする家電製品は?』
―じゃあ、【電子レンジ】で。 正解です笑。『??反応をなんというか?』
―わかんないですね、緑色で 青でした。
―あちゃー これで6題ですね。こんな感じのクイズです。今回は、コーノさん一人しか参加していないからコーノさんがランキング一位ですね。カフートは速さと正確さが必要です。このPC画面の、get resultという箇所をクリックすると、参加者全員のランキングが正解率、解答速度とともに全部出力されてきます。
 このクイズで、一気に出席が取れて、クイズもできることになります。

 僕は去年、カフートを使って講義の復習を行っていました。これは通常のクイズの他に行っていました。「今日の講義に関して、カフートに使う問題を作りなさい。解答するための4つの選択肢もお願いします」と伝えます。これは自主的に行わせます。そしてカフートのクイズが採用されると、少し平常点を加算することにしました。そうすると、一生懸命カフート用の問題を考えてきてくれます。考えた問題は、通常のクイズの提出の際に、提案してもらうことにしました。今もあったでしょ。
―【クメン法】【イクメン法】とかですね笑。 そうそう笑。
―これは、先生が考えたんですか。 笑。学生も楽しんで、選択肢も含めていろいろ考える。そうすることで、学生自ら授業のポイントを考えることになるし、カフートの問題が採用された学生は、少し嬉しいと思いますよ。平常点もプラスされるし、いいと思いますよ。
―いいですね!どうして今年はやらなかったんですか? 準備するのが今年は大変でした笑。でも、学生が自分で講義に関する問題を作るのはすごくいいことだと思います。アシスタントがいたら、是非とも続けたいところですね。
―じゃあ、余力のある先生向けっていうか、 余力というか笑。今年は少し忙しかったので。でも、すごく面白いですよね。楽しみながら復習できる。みんな早押しクイズだと、必死になるじゃないですか。復習というよりゲーム感覚ですね。あと自分のケータイと私のPCがすぐ簡単に繋がると思ってなかったでしょ?
―簡単でした! スッと繋がって双方型になる。まぁ、このようなソフトを使って学生と楽しんでいます。


長澤先生の「授業百景」vol.2はここまで!
続いては、長澤先生のこれまでの経緯について詳しく教えていただきました。
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※ 授業の形式等はインタビュー当時やアンケートの回答時と変わっている場合があります。何卒ご了承ください。