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授業百景

# 第十八景 授業の最後に小テスト、基本と最先端を混ぜ込んで vol.2

2020.08.12

五味先生の「授業百景」vol.2です! vol.1はこちら


五味高志(ごみ・たかし)先生
地域生態システム学科

多少失敗してもリカバリーできるのは、授業ならでは

―授業で心掛けていることはありますか? 授業ではとにかく分かりやすくという点はいつも心がけています。自分にとっても、この説明で理解できるだろうかと考えなつつ、自分も楽しくやろう!というのは思っていますね。同じ内容でも伝え方や表現により学生の反応が変わることも多く、自分にも学びがある方がいいと思い、授業に新しい知識などを入れていくことは楽しいです。その点で、大学の教育は自由度が高いと思います。

 大学院では、国際イノベーション農学コース(旧国際環境農学専攻)で講義をしているので、大学院の講義は全て英語を使って授業しています。英語での授業はそれなりに難しさもありますが、講義を通しての自分自身の学びも大きいと思います。ぜひ、多くの先生方にも英語での講義をおすすめしたいところです。
―英語の講義そのものは、ハードルが高いかもしれないですね。 そうですね。でもメリットもあると思います。英語ですとムダなこと言わずに端的にスッと表現するので、話が長々とならないんです。もちろんデメリットとして複雑なことを表現することは難しいですし、細かなニュアンスは伝わりにくいです。
 また英語での講義を続けることで、自分自身の英語の語彙や表現力などの英語力が上がったように思います。自分自身、カナダで7年間生活しておりましたが、英語での講義を10年以上続けて、国際学会などに行った際には、英語上達したかなと思うときがあります。そこそこ英語はできていると思っていたんですけど、授業を英語で続けていたのもあって10数年前より上達していると思います。やはり語学はトレーニングだ、という実感があります。やはり語学はトレーニングだ、ということを実感する機会もあり、英語の講義のおかげ?とも思います。

 授業では多少の失敗もアリだと思っています。授業は大変ですが、リカバリーができるというのはありがたい面でもあり、授業ならではだと思います。その、英語の講義では、よりその傾向は強く、「今日はこんな風な説明をしてみよう」「今の表現で伝わったかな?」でやってみて、伝わった!とか伝わらなかったな…と反省したりします。受講生に理解してもらえたか、講義中の学生の様子や小テスト・感想・質問カードなどでチェックしながら、やりとりをしながら確認できる点は、まさに「実験的」ディスカッションという感じですね。

 留学生の多い大学院の講義では、学部と違って受講生の間で理解に大きな差が出てしまうことは仕方がないかなと思っています。それぞれ専門、学習してきたカリキュラム、文化や社会的背景などバックグラウンドがかなり違います。この違いを受け入れて、その上でどのような学びをつくるかとてもチャレンジングです。
 以前、アメリカの大学での講義では、学生に対して必ず講師が問いを投げていたんです。その時から派生させた学びはとっても参考になりました。アメリカでは、学生のレスポンスがいいというのもあり成り立つ手法ですが、自分自身も教えることとは何かを考えるいい機会でした。

―他の先生の授業を見る機会はありますか? オムニバスの授業などでは見ることができます。他の先生の授業はとても気になります。2号館で教室の扉が開いていると、他の先生の授業をチラッと見たりすることもあります(笑)。地域生態システム学科では、地域生態システム学演習Ⅱで、90分の講義の時間に3名の先生が各自の研究テーマなどを話す機会があります。自然科学・人文社会学などの分野を問わず、各先生方の研究の切り口など、とても参考になります。研究室ごとに、個別のテーマでの取り組みがあるものの、農学という括りでは同じところにいることを改めて発見できます。
 小中学校では研究授業などがあり、一つの授業に何人かの先生が見に来る機会があります。大学では、個々の専門がかなり違うので、教育コンテンツそのものは分からない点が多いですが、講義の進め方などで研究授業などがあってもいいかと思います。みんな実際、手探りでやっていると思います。


続いては、五味先生の経緯について詳しく教えていただきました!
五味先生の「先生ヒストリー」はこちら

※ 授業の形式等はインタビュー当時やアンケートの回答時と変わっている場合があります。何卒ご了承ください。