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#36「新村毅先生」~ワンウェルフェアで実現する.人だけでなく動物全体が共生できる未来~

2021.11.08

第36回は生物生産学科の新村毅先生にお話を伺いました。

新村先生のこれまでの経歴から現在の研究内容、将来の展望まで語っていただきました。
是非最後までご覧ください。

新村先生の授業については、こちらから。

<プロフィール>
お名前:新村 毅(しんむら つよし)先生
所属学科:農学部 生物生産学科
研究室:畜産学研究室

大学を選んだ理由 

―まずは、先生の大学時代について伺わせていただきたいと思います。先生は麻布大学の獣医学部に通われていたとお伺いしたのですが、なぜその大学学部を選ばれたのですか。

それはすごい単純で、子供の時から動物が好き動物のために何かできるような仕事をしたいなっていうシンプルな理由で選びました。

何で麻布大学だったかというと、元々大学に入る前に動物を使った研究を動物に返すっていうことをするにはどういう研究テーマがあるのかをずっと調べていて、それで動物福祉っていうテーマに行き当たったんです。

それをかなり精力的にやっていたのが麻布大学だったんですよね。実際にホームページとか見ても動物福祉を研究しているっていう研究室が載っていて、その研究室に入りたいなと思って麻布大学を選びました。
だから本当もう大学入る前から動物福祉をやるんだっていうのは決めていて、それで大学を選んだ感じでしたね。

―先生の学生時代って今よりもっと動物福祉というテーマは知られていなかったですよね。

そうそう。だから今から見ても、その先生たちはすごい先進的な取り組みをしていたんだなって思います。
まず動物福祉を研究している所からすごいなって思ったし、あんまり他の大学で動物福祉を扱っている大学はなかったというのもあって、麻布大学を選んだという面もあります。

先生の学生時代

―どんな学生時代だったのですか?いやーもうハチャメチャな学生だったよ。(笑)
研究は大好きだったから研究はすごいしてた。けど、まあよく遊びもしたし、お酒もたくさん飲んだし、勉強は勉強で好きだったから勉強もたくさんしたし。
オンとオフをすごい大事にしてたんだけど、それがすごい激しい奴だったなっていうのは思います。遊びも全力、研究も全力っていう学生でしたね。
充実してたと思うな。

―そこから今の研究に至った経緯や、なぜ研究の道を選んだのか教えていただけますか。

まず入りたかった研究室に入れて、そこで動物福祉に関する研究をニワトリで始めたんだけど、それがすごい面白かったんですよね。今やっていることと似てるんだけど、まずニワトリの飼い方を自分で色々考えて、それを自分で作る。その時ってお金がなかったから自分でごみ箱とかから色んなもの引っ張ってきて自作しました。

色々と飼い方を変えて、そこにニワトリを入れてニワトリの反応からその環境が良いのか悪いのかを判断していくんだけど、それがすごい楽しかったんです。悪そうな環境があればまた自分で改善して、そうするとまた動物の行動が変わって良い環境になるみたいな。

それがなんかこう動物と会話しているかのように感じたんだよね。
動物のことを理解して、より良い環境を提供すればたしかに彼らがハッピーになる。そういうあたかも動物と会話している様な研究っていうのが、すごい楽しかったんです。

それで研究にのめり込みましたね。
その時って狂ったように研究して鶏舎に泊まり込んで研究して、アホなんですけど。(笑)
自分もゲームとかいろんな遊びをしてきたけど、それよりも研究の方が圧倒的に面白くて、それで研究にのめりこんで、絶対に研究者になるんだっていう所に行きついたっていう感じですね。

―鶏舎に泊まり込む、、、相当のめり込んでいたんですね。

現在の研究内容

―現在の先生の研究内容について教えていただけますでしょうか。

うちの研究室が目指している研究のビジョンとしては、一言でいうとワンウェルフェアという言葉に尽きます。
それが何かというと、まずメインとなるのは動物の健康を確保することです。そうすると、畜産物の質も良くなるというのが私達の研究で分かってきているので、それを食べる人の健康も良くなっていきます。
また、畜産における動物への負荷が減れば、地球への負荷も減るということも分かっているので、それらを総合して動物の健康と人の健康、地球の健康を同時に満たすような研究を目指していこうとしています。
それがワンウェルフェアで研究ビジョンです。

(One Health概要)

じゃあ具体的に何をやっているのかって言うと、人と動物の関係性を過去から現在、未来まで想像していくみたいなことをしています。
まず過去に関しては、元々攻撃的だった野生動物がいつの日か人に近づいて家畜になるということが起こって、それがいつどのように起こったのかをゲノム解析を行うことで解明しようとしています。
次に現在に関しては、動物福祉って言うのが大きな動きになっていて、じゃあその動物福祉が実際にどういった付加価値を畜産物にもたらすのか、ということを解析しています。
未来はそれをロボットとかで再現、代替していくような人と動物の新しい関係性みたいなのを作れればいいよねっていうことをしています。
その過去、現在、未来の三つの柱でワンウェルフェアを実現していくことを研究としてやっています。

―ゲノム解析からロボット開発まですごく幅広い研究ですね。

そうなんですよ。だから説明が難しいんですよね。(笑)
とにかく動物福祉をやっているっていうことになるはず、、、です。

研究を通した将来の展望 

―研究における今後の展望や実現したい未来像を教えてください。

最終的にはありきたりな言葉だけど、地球で生きている生き物がお互いにより良く共生できるといいよなっていう所ですね。その中の一つの答えがワンウェルフェアかなって思っていて、それはもちろん植物とか土とか色んな要素があると思うけど、自分はその中でも特に動物でワンウェルフェアっていうのを考えながら、地球上で人だけでなくて動物全体が共生できるような未来が実現できれば自分は死んでもいいですね。

高校生へのメッセージ 

―最後に高校生へのメッセージをお願いします。

おー、高校生へのメッセージね。
自分の好きな言葉で「Be You」自分らしくあれっていう言葉をいつも若い人には言っています。何か煌びやかな人とかになりたいって思うのもいい。だけどそれよりも、どういう時に自分の胸が熱くなるのかとか、自分がやりたいものって何だろう自分は何者なんだろうっていうのを自分に問いかけて欲しい。
それで気づく情熱に従って夢を描いて、その夢を実現するために並々ならぬ情熱で邁進していって欲しいっていう思いが強いです。
そのために、まず自分は何者かって言うのを是非自分に問いかけて、大きな夢を持ってほしいということを伝えたいですね。

私自身動物福祉に関心があるというのもあり、新村先生のお話はすごく面白く勉強になりました。ありがとうございました!

新村先生の「先生大図鑑」はここまで!
最後まで読んでいただきありがとうございます!

新村先生の授業についても紹介しています。ぜひ「第三十六景「生物生産学実験基礎」~動物にも優しい世界へ~」も合わせてどうぞ!

文章:竹中夏史
インタビュー日:2021年08月05日

※インタビューは感染症に配慮して行っております。